熟練の技

畜産の仕事の中でも、飼料作りと排泄物処理は難易度が高く、重要な仕事になります。
この2つの仕事をやり遂げられて、初めてスタートラインに立つことができます。
ここでは、絶対に外せない「すべき」項目と肝となる仕事のテクニックを紹介します。

熟練の技ーリキッドフィーディング編

毎日入荷する食材をチェックし、その食材をリキッド状にしていきます。毎日同じ状態の飼料を作るために、水分量とpHを計測。給餌は、パソコンを使って、時間と内容を入力して行います。

01入荷 材料は、中身を確認すべし

01入荷
01入荷

パン、豆腐、コーンフレークなど、新鮮な食材がトラックで毎日届きます。
できたてが工場から運ばれるので、香りが高くとても新鮮。
これらの食材は、豚の口に入る物なので、すべて中身を確認しています。

02リキッド化 フォークリフトは精確に操作すべし

02リキッド化
02リキッド化

フォークリフトを操作し、ぶつけず、こぼさずに、材料を機械ミックスに入れます。的確な機械操作技術が必要となります。

03調整 水分量とpH調整はバランスを見極めるべし

03調整

同じ重さの固形の材料でも、水分量が異なります。求める濃度の飼料を作るために水分計で測定します。薄いと栄養価が下がり、濃いと機械が壊れるので、測定はしっかり行います。

03調整

pH計を使って測定。保存性を上げたいときは、pHを下げて発酵力を高めています。ただし、発酵力を高めると酸味が強くなり、豚の味覚に合わないので、バランスの見極めが重要です。

04PC入力 肥育に関わる飼料はPCで管理すべし

04PC入力
04PC入力

給餌はすべてパソコンで行い、内容と量と時間を管理。打ち間違いがないように慎重に行います。

05給餌 食欲を観察し、飼料の成否を確認すべし

05給餌

豚の食べている様子を見て、飼料の出来を判断します。
食べ残しが多いと、豚の成長が遅れてしまうので必ず確認します。

熟練の技ー排泄物処理編

尿と糞を分けて処理します。
尿は色と数値を見ながら浄化。糞は発酵させて堆肥として活用します。

01固液分離 的確に分けるべし

01固液分離
01固液分離

機械操作で、固体と液体に分けます。
きっちり分離できたかどうかで次の作業のしやすさが決まります。

尿

02浄化 数値の推移から、注意深く調整すべし

02浄化
02浄化

汚濁物質(汚れ)、活性汚泥、溶存酸素の3つの量のバランスが取れて初めて浄化処理が可能になります。数値の推移を見ながら、注意深くそれぞれの量を調整します。

03堆肥発酵 施設に投入 均して広げるべし

03堆肥発酵 施設に投入
03堆肥発酵 施設に投入

バケットローダーで糞を発酵施設に運びます。的確な方向転換とアーム操作のテクニックが必要。
均一に広げて、発酵の状態にばらつきが出ないようにします。

04PC堆肥の完成 堆肥は良質に作るべし

04PC堆肥の完成

1か月かけて発酵し、臭いの少ない良質な堆肥を作ります。耕種農家の方から好評です。
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